スリランカ行7

日曜日と月曜日
日曜日は、海岸沿いにヒッカドゥアというビーチに向かいました。

ドライバーのアトラの酔いはもちろん醒めていて、「うちに泊まれ」の一言も口にしません。その代わりなのでしょうか、ウェリガマという町にある、彼の奥さんの実家に立ち寄りました。こじんまりとした家ですが、奥さんや5歳になる娘、それに近所の子供たちも集まって、賑やかに歓待してくれました。きっとこの家の一番の食器なのでしょう、きれいなティーカップで濃い、おいしいコーヒーをいれてくれました。

アトラは10年近く、観光客相手のドライバーをしているそうです。コロンボ近郷に自宅があるそうですが、この日はウェリガマを通ることがわかっていたため、奥さんと娘を呼び寄せていたそうです。いつも車で走り回っている夫、父と会うために、妻と娘は、年に何度も、コロンボとウェリガマを往復しているのでしょう。

目的地のヒッカドゥアを含めて、この日、通った地域は、スリランカの南西海岸部分です。1年前の津波は、スリランカの北東部を直撃した後、余波がぐるりと島の南端を回って、北西部をのぞく、ほぼすべての沿岸部に被害を与えたそうです。南西海岸では、あちらこちらに打ち捨てられた漁船や、壊れたままのホテルやレストランを見かけました。

ヒッカドゥアは、津波前までは、スリランカで一番人気のあるビーチリゾートだったそうです。しかし、夜にアントンと目抜き通りを歩くと、再開していないホテルや、お客がいなくて開店休業のレストランが多くありました。アントンと夕食をとったレストランでは、食材を仕入れていないのか、食べられるものが、サンドイッチとフルーツサラダくらいしかありませんでした。(別の賑わっているレストランには、何でもありましたが)。

月曜日は、アントンと近くの湖をぶらついたり、ビーチでのんびりしたりしました。舟を雇って、スノーケリングをすると、熱帯魚がたくさん泳いでおり、海はたいへんきれいですが、サンゴ礁は全滅していました。津波の前までは、一面のサンゴがさぞかしきれいだったことでしょう。

夕方、インド洋に沈む夕日を見物しようと、ベランダに座っていましたが、残念ながら入道雲が湧いてしまって、夕立になってしまいました。雨はやみましたが、雲が晴れないまま日が暮れ、薄暗くなって、海と空の境がどこにあるのかわからなくなる頃、水平線にずらりと漁船の灯りが並びます。遠くの空には、ときおり稲光が見えました。

2階の部屋は、海から10メートルほどしか離れておらず、蚊の侵入を防ぐために窓をしめきっていても、寝床から波の音がよく聞こえました。
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by sunaogoto | 2006-01-23 22:10